二級ボイラー技士「附属品の取扱いと点検」の練習問題(12問)
二級ボイラー技士の「附属品の取扱いと点検」(ボイラーの取扱いに関する知識)から12問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
附属品の取扱いと点検では何が問われる?
安全弁の調整と不具合、ガラス水面計の機能試験の時期と手順、水位検出器と圧力計の点検、給水ポンプの起動と停止、吹出しの操作、定期自主検査が中心です。
附属品の取扱いと点検で間違えやすいのはどこ?
エコノマイザの逃がし弁は本体の安全弁より高く、過熱器用は先に作動。水面計の機能試験はドレン開→水→蒸気→ドレン閉の順。直列の吹出し弁は漸開弁を先に閉じる。ポンプは吐出し弁を閉じて起動・停止。
附属品の取扱いと点検をくわしく知るには?
安全弁の調整と試験、ガラス水面計の機能試験、水位検出器と圧力計の点検、給水ポンプの起動と停止、吹出しの操作、定期自主検査まで、附属品を正しく働かせ続けるための取扱いをまとめました。
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ばね安全弁の調整に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 安全弁が設定圧力になる前に吹き出す場合は、調整ボルトを締めて、ばねが弁を押し付ける力を強くする。
- 安全弁の調整は、ボイラーの圧力をゆっくり上げて、吹出し圧力と吹止り圧力を確かめながら行う。
- 安全弁が2個以上ある場合は、1個を最高使用圧力以下で作動するように調整し、他を最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整することができる。
- 過熱器用安全弁は、胴の安全弁より先に作動するように調整する。
- エコノマイザの逃がし弁は、ボイラー本体の安全弁より低い圧力で作動するように調整する。正解
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誤っているのは「エコノマイザの逃がし弁は、ボイラー本体の安全弁より低い圧力で作動するように調整する」です。エコノマイザの逃がし弁は、本体の安全弁より高い圧力に調整します。過熱器用は胴の安全弁より先に作動させ(ボイラー則第28条)、2個以上ある場合は1個を最高使用圧力以下、他を3%増以下にできます。
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ばね安全弁の不具合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 安全弁から蒸気が漏れるときは、ばねをできるだけ強く締め付けて漏れを止める。
- 弁体と弁座の間にごみが挟まっても、安全弁の蒸気漏れの原因にはならない。
- ばねが腐食して弁体を押し付ける力が弱くなると、蒸気漏れの原因になる。正解
- 安全弁の手動試験は、ボイラーの圧力が0のときに揚げ弁装置で行う。
- 弁軸が傾いて弁体が片当たりしても、蒸気漏れは起こらない。
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正しいのは「ばねが腐食して弁体を押し付ける力が弱くなると、蒸気漏れの原因になる」です。蒸気漏れは、弁体と弁座の間のごみ、すり合わせの不良、弁体と弁座の中心のずれによる当たりの不均一などでも起こります。ばねを締めて漏れを止めると設定圧力が狂うので、原因を調べて取り除きます。手動試験は、最高使用圧力の75%以上の圧力で揚げ弁装置(試験用レバー)を使って行います。
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ガラス水面計の機能試験を行う時期として、誤っているものはどれか。
- 2個の水面計の水位が一致し、水位がわずかに上下しているとき正解
- たき始めて、ボイラーの圧力が上がり始めたとき
- 2個の水面計の水位に差があるとき
- 水位の動きが鈍く、正しい水位かどうか疑わしいとき
- プライミングやホーミングが生じたとき
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誤っているのは「2個の水面計の水位が一致し、水位がわずかに上下しているとき」です。これは水面計が正常に働いている状態で、機能試験が必要な場面ではありません。機能試験は、圧力が上がり始めたとき、2個の水位に差があるとき、水位の動きが鈍いとき、キャリオーバが起きたとき、ガラス管を取り替えたとき、取扱者が交替するときなどに行います。
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蒸気圧力のあるボイラーでガラス水面計の機能試験を行うときの操作の順序として、正しいものはどれか。ただし、A〜Dは次の操作とする。A:蒸気コックと水コックを閉じ、ドレンコックを開いてガラス管内の蒸気と水を出す。B:水コックを開いて水だけを吹き出させ、出方を確かめて水コックを閉じる。C:蒸気コックを開いて蒸気だけを吹き出させ、出方を確かめて蒸気コックを閉じる。D:ドレンコックを閉じ、蒸気コックを少しずつ開いてから水コックを開き、水位の戻り方を見る。
- A → C → B → D
- D → A → B → C
- A → D → B → C
- A → B → C → D正解
- B → C → A → D
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正しいのは「A → B → C → D」の順です。まず両方のコックを閉じてガラス管の中を空にし、水側、蒸気側と1つずつ吹き出させて、連絡管が詰まっていないかを確かめます。最後にドレンコックを閉じ、蒸気コック、水コックの順に開いて水位が素直に戻るかを見ます。戻りが遅ければ連絡管の詰まりを疑います。
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水面計と水位検出器の取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 水面計のコックを開くときは、ハンドルを管軸と直角の方向にする。
- 電極式水位検出器の検出筒は、水の純度が上がると検出しやすくなるので、吹出しはしないほうがよい。正解
- フロート式水位検出器は、フロート室にスラッジがたまらないよう、定期的にフロート室の吹出しを行う。
- 水位検出器の作動は、実際にボイラーの水位を下げて、燃料が遮断されることや警報が鳴ることで確かめる。
- 電極式水位検出器の電極棒は、汚れると正しく検出できなくなるので、定期的に清掃する。
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誤っているのは「電極式水位検出器の検出筒は、水の純度が上がると検出しやすくなるので、吹出しはしないほうがよい」です。検出筒内の水は蒸気の凝縮で純度が上がり、電気を通しにくくなって検出できなくなります。そのため検出筒の吹出しを定期的に行います。作動の確認は、実際に水位を下げて燃料遮断や警報が働くことで行います。水面計のコックはハンドルが管軸と直角のときに開で、圧力計のコックとは向きが逆です。
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水面測定装置の点検について、ボイラー則に定められている内容として、正しいものはどれか。
- ボイラー取扱作業主任者は、1週間に1回以上、水面測定装置の機能を点検する。
- 水面測定装置の機能の点検は、定期自主検査のときだけ行えばよい。
- 自動制御装置の種類にかかわらず、水面測定装置の点検は1か月に1回でよい。
- 水面測定装置の機能の点検は、ボイラーの取扱いの経験がない者に任せてよい。
- ボイラー取扱作業主任者は、1日に1回以上、水面測定装置の機能を点検する。ただし、所轄労働基準監督署長の認定を受けた自動制御装置を備えたボイラーは、3日に1回以上とすることができる。正解
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正しいのは「1日に1回以上、水面測定装置の機能を点検する。ただし、所轄労働基準監督署長の認定を受けた自動制御装置を備えたボイラーは、3日に1回以上とすることができる」です。ボイラー則第25条第1項第5号と第2項の定めです。同条はほかに、適宜の吹出しでボイラー水の濃縮を防ぐことなども作業主任者の職務としています。
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ディフューザポンプの取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 起動の前に、ポンプ内とポンプ前後の配管に水が満たされ、空気が抜けていることを確かめる。
- 起動するときは、吸込み側の弁を全開にし、吐出し側の弁を全閉にしてから起動し、回転と圧力が上がったら吐出し弁を徐々に開く。
- 運転を止めるときは、吐出し弁を全開にしたままポンプを止め、止まってから吐出し弁を閉じる。正解
- グランドパッキンを使っている軸は、運転中に少量の水が滴下する程度に締めておく。
- 運転中は、振動や異音、吐出し圧力に注意する。
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誤っているのは「運転を止めるときは、吐出し弁を全開にしたままポンプを止め、止まってから吐出し弁を閉じる」です。止めるときは吐出し弁を徐々に閉じ、全閉にしてから電動機を止めます。起動はその逆で、吐出し弁を閉じて起動し、圧力が上がってから徐々に開きます。グランドパッキン部は少量の水が滴下する程度に締め、締めすぎによる焼き付きを防ぎます。
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ボイラーの吹出しに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 直列に2個ある吹出し弁を閉めるときは、ボイラーから遠い漸開弁を先に閉め、次にボイラー側の急開弁を閉める。正解
- 吹出しは、ボイラーの負荷が最も高いときに行うと効果が大きい。
- 1人のボイラー技士が、2基のボイラーの吹出しを同時に行ってもよい。
- 吹出しを行っている間に、給水ポンプの点検など別の作業を並行して行うとよい。
- 水冷壁の吹出しは、スラッジを出すため、燃焼が最も盛んなときに行う。
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正しいのは「直列に2個ある吹出し弁を閉めるときは、ボイラーから遠い漸開弁を先に閉め、次にボイラー側の急開弁を閉める」です。吹出しは運転前や停止時、負荷の低いときに行い、1人で同時に2基以上を吹き出さず、吹出し中はほかの作業をしません(ボイラー則第31条)。水冷壁の吹出しは運転中に行いません。
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附属品の管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 圧力計は、使用中に機能を害するような振動を受けないようにする。
- 圧力計の内部は、凍結を防ぐため、常に80℃以上の温度に保つ。正解
- 圧力計の目盛りには、最高使用圧力を示す位置に見やすい表示をする。
- 蒸気ボイラーの常用水位は、ガラス水面計またはその近くに、現在水位と比べられるように表示する。
- 燃焼ガスに触れる給水管や吹出管、水面測定装置の連絡管は、耐熱材料で防護する。
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誤っているのは「圧力計の内部は、凍結を防ぐため、常に80℃以上の温度に保つ」です。ボイラー則第28条は、圧力計の内部が凍結せず、かつ80℃以上の温度にならない措置を求めています。高温はブルドン管の誤差や損傷の原因になるためです。最高使用圧力の表示、常用水位の表示、連絡管などの耐熱防護も同条の定めです。
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圧力計の取扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 圧力計のサイホン管には、水が入らないように空にしておく。
- ボイラーの使用中に圧力計の指針が異常に振れていても、点検の必要はない。
- 圧力計のコックは、ハンドルが管軸と直角の方向になったとき開いている。
- 圧力計の指示に疑いがあるときは、試験用の圧力計と比べて正しいかを確かめる。正解
- 圧力計の指針は、ボイラーに圧力がないときに0を指していなくても、そのまま使ってよい。
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正しいのは「圧力計の指示に疑いがあるときは、試験用の圧力計と比べて正しいかを確かめる」です。サイホン管には水を入れておき、蒸気が直接ブルドン管に入らないようにします。コックはハンドルが管軸と同じ方向のときに開いています。圧力がないのに指針が0に戻らない圧力計は、狂っているので取り替えます。
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吹出し装置の取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 吹出しを終えたら、吹出し弁が確実に閉じ、吹出し管から漏れがないことを確かめる。
- 吹出しは、ボイラー水の濃縮を防ぎ、底部にたまったスラッジを出すために行う。
- 吹出し量は、ボイラー水の水質試験の結果を見ながら決める。
- 吹出し中は、水面計の水位に注意し、水位を下げすぎないようにする。
- 吹出しの量は多いほどよいので、水位が安全低水面を下回るまで吹き出す。正解
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誤っているのは「吹出しの量は多いほどよいので、水位が安全低水面を下回るまで吹き出す」です。吹き出しすぎると水位が下がり、低水位事故の原因になります。吹出し量は水質試験の結果を見て決め、吹出し中は水面計から目を離しません。終えたら吹出し弁が確実に閉じ、吹出し管から漏れがないことを確かめます。
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ボイラーの点検に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 定期自主検査は、使用を開始した後、1年以内ごとに1回行えばよい。
- 定期自主検査の結果の記録は、1年間保存すればよい。
- 自動制御装置の定期自主検査では、起動・停止の装置、火炎検出装置、燃料遮断装置、水位調節装置、圧力調節装置の機能の異常の有無を点検する。正解
- 1か月を超えて使用しない期間があったボイラーは、使用を再び開始するときにも自主検査をしなくてよい。
- 定期自主検査で異状が見つかっても、次の性能検査まで補修を待ってよい。
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正しいのは「自動制御装置の定期自主検査では、起動・停止の装置、火炎検出装置、燃料遮断装置、水位調節装置、圧力調節装置の機能の異常の有無を点検する」です。ボイラー則第32条は、1月以内ごとに1回の定期自主検査と、記録の3年間保存を定めています。使わない期間の後は再開時に検査を行い、異状があれば補修します(第33条)。
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