二級ボイラー技士「運転の手順(点火から停止まで)」の練習問題(13問)
二級ボイラー技士の「運転の手順(点火から停止まで)」(ボイラーの取扱いに関する知識)から13問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
運転の手順(点火から停止まで)では何が問われる?
点火前の点検と換気、たき始めから圧力上昇時の弁操作と点検、燃焼量の増減の順序、送気の開始、運転終了とボイラー水の排出の手順が中心です。
運転の手順(点火から停止まで)で間違えやすいのはどこ?
空気抜き弁は点火前に開き、蒸気が十分出たら閉じる。燃焼量を増やすときは空気が先、減らすときは燃料が先。点火は火種を先に入れてから燃料弁を開く。主蒸気弁は少しずつ開く。
運転の手順(点火から停止まで)をくわしく知るには?
点火前の点検から、たき始め、圧力上昇時の点検、送気、燃焼の調節、運転の終了とボイラー水の排出まで、1日の運転の流れに沿って手順とその理由を説明します。
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点火前の点検と準備に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 水面計で水位が常用水位にあることを確かめ、2個の水面計の水位を比べる。
- 圧力計の指針の位置を点検し、残圧がないときは指針が0を指していることを確かめる。
- ダンパの調子を点検し、燃焼室と煙道を十分に換気する。
- 空気抜き弁は、点火の前に確実に閉じておき、蒸気が発生し始めたら開く。正解
- 給水装置の状態を確かめ、吹出し弁が確実に閉じていることを確認する。
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誤っているのは「空気抜き弁は、点火の前に確実に閉じておき、蒸気が発生し始めたら開く」です。順序が逆で、空気抜き弁は点火前に開いておき、内部の空気を追い出して蒸気が十分に出るようになってから閉じます。点火前の換気はボイラー則第30条で定められ、ダンパの点検と燃焼室・煙道の換気を済ませてから点火します。
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ボイラーのたき始めから圧力上昇時の取扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- たき始めは燃焼量を少なくし、ボイラー本体に不同膨張を起こさないよう、時間をかけて圧力を上げる。正解
- 鋳鉄製ボイラーは急激な加熱に強いので、たき始めから燃焼量を最大にしてよい。
- 圧力が上がり始めたら、圧力計を見る必要はなく、水面計だけに注意すればよい。
- たき始めてボイラー水の温度が上がると、水が膨張して水位は下がる。
- 送気を始めるときは、配管を早く温めるため主蒸気弁を一気に全開にする。
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正しいのは「たき始めは燃焼量を少なくし、ボイラー本体に不同膨張を起こさないよう、時間をかけて圧力を上げる」です。急に燃焼量を増やすと、部分的な温度差で本体や継手に無理な力が掛かり、鋳鉄製ボイラーでは割れの原因になります。水は温まると膨張して水位が上がるので、必要に応じて吹出しで常用水位に戻します。
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ボイラーの圧力が上がり始めてからの取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 圧力計の指針の動きを見て、圧力が上がっているかどうかを確かめる。
- 圧力が上がっているはずなのに圧力計の指針が動かない場合は、圧力計のコックやサイホン管の詰まりを疑う。
- 水面計の機能試験は、圧力が上がり始めても行う必要はなく、次の定期自主検査のときに行えばよい。正解
- マンホールや掃除穴のふたの取付部から漏れがないかを点検する。
- 空気抜き弁から蒸気が十分に出るようになったら、空気抜き弁を閉じる。
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誤っているのは「水面計の機能試験は、圧力が上がり始めても行う必要はなく、次の定期自主検査のときに行えばよい」です。たき始めて圧力が上がり始めたときは、水面計の機能試験を行う時期の一つで、連絡管の詰まりなどをここで見つけます。圧力が上がっているのに指針が動かなければ、コックの閉め忘れやサイホン管の詰まりを疑います。
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送気の開始に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 送気を始める前に、蒸気配管のドレン弁は閉じておき、ドレンを配管の中にためておく。
- 主蒸気弁は、ウォータハンマを防ぐため、できるだけ速く全開にする。
- 送気を始めると圧力が上がるので、燃焼量を急に減らす。
- 送気を始めても、水位の変化に注意する必要はない。
- 送気は、ドレン弁を開いて配管内のドレンを出し、主蒸気弁を少しずつ開いて配管を暖めてから行う。正解
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正しいのは「送気は、ドレン弁を開いて配管内のドレンを出し、主蒸気弁を少しずつ開いて配管を暖めてから行う」です。冷えた配管に蒸気を急に送ると、凝縮したドレンが蒸気に押されて管や弁にぶつかり、ウォータハンマが起きます。送気を始めると蒸気が使われて圧力と水位が変わるので、両方に注意します。
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油だきボイラーの手動による点火操作に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 点火の前に、燃焼室と煙道を十分に換気する。
- 点火するときは、燃料弁を先に開いて燃料を噴霧し、その後で点火用の火を入れる。正解
- 点火用の火種は、適正な火力のものを使う。
- 着火しなかったときは、直ちに燃料弁を閉じ、炉内を十分に換気してから点火をやり直す。
- バーナが上下に配置されている場合は、下のバーナから点火する。
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誤っているのは「燃料弁を先に開いて燃料を噴霧し、その後で点火用の火を入れる」です。先に燃料を炉内に出すと、着火の瞬間にたまった燃料が一気に燃えて逆火や爆発を起こします。点火用の火をバーナの先に置いてから燃料弁を開くのが正しい順序です。着火しなければ燃料弁を閉じ、換気してからやり直します。
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油だきボイラーの点火時の逆火に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 点火時の逆火は、燃焼室の通風が強すぎる場合に最も起こりやすい。
- 点火の前に煙道ダンパを十分に開いておくと、かえって逆火が起こりやすい。
- 点火の前にプレパージを十分に行うと、かえって逆火が起こりやすくなる。
- 点火時に空気より先に燃料を供給すると、逆火の原因になる。正解
- 複数のバーナがある場合は、燃焼中のバーナの火炎を使って次のバーナに点火するとよい。
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正しいのは「点火時に空気より先に燃料を供給すると、逆火の原因になる」です。炉内にたまった燃料が着火の瞬間に急激に燃え、炎がバーナの周りから外へ吹き出します。煙道ダンパの開度が足りず通風が弱いとき、着火が遅れたとき、燃焼中のバーナの火炎で次のバーナに点火したときも逆火が起こりやすくなります。点火の前にはプレパージを十分に行います。
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油だきボイラーの燃焼の維持と調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 燃焼量を増やすときは、燃料の量を先に増やし、その後で空気の量を増やす。正解
- 燃焼量を減らすときは、燃料の量を先に減らし、その後で空気の量を減らす。
- 空気量が不足すると、火炎は暗赤色になり、煙が出やすくなる。
- 空気量が多すぎると、火炎は短く輝白色になり、排ガスによる熱損失が増える。
- 燃焼中は、火炎の状態のほか、炉内の圧力や排ガスの温度にも注意する。
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誤っているのは「燃焼量を増やすときは、燃料の量を先に増やし、その後で空気の量を増やす」です。増やすときは空気を先に、減らすときは燃料を先に動かします。どちらも空気が不足する瞬間を作らないためです。空気が足りないと火炎は暗赤色で煙が出やすく、多すぎると火炎は短く輝白色になって排ガスの熱損失が増えます。
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ガスだきボイラーの点火に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ガスは油より着火しやすいので、点火前の換気は省いてよい。
- ガス漏れの点検は、火を近づけて炎の揺れで確かめる。
- 点火の前に、ガスの圧力が適正であることと、配管や継手からのガス漏れがないことを確かめる。正解
- 点火用の火を入れる前に、主バーナのガスを十分に炉内に流しておく。
- 着火しなかったときは、換気をせずにすぐに点火をやり直すほうが安全である。
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正しいのは「点火の前に、ガスの圧力が適正であることと、配管や継手からのガス漏れがないことを確かめる」です。ガスは空気と混ざると爆発しやすく、漏れの点検にはガス漏れ検出器や検出液を使い、火は近づけません。着火しなかった場合は燃料を止め、炉内を十分に換気してからやり直します。点火前の換気はガスだきでも省けません。
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ボイラーの運転を終了するときの取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 燃料の供給を止めた後、炉内を換気してから送風を止める。
- ボイラーの水位を常用水位に保つように給水し、給水後は給水弁を閉じる。
- 蒸気の送り出しを止めたら、主蒸気弁を閉じ、ドレン弁を開く。
- ダンパは、炉内の換気、給水、蒸気弁の操作を終えてから最後に閉じる。
- ボイラー水を早く冷やすため、燃焼を止めたらすぐに冷水を大量に送り込む。正解
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誤っているのは「ボイラー水を早く冷やすため、燃焼を止めたらすぐに冷水を大量に送り込む」です。急冷は本体に不同収縮を起こし、継手の漏れや割れの原因になるので、ボイラーは自然に冷やします。燃料を止めたら炉内を換気してから送風を止め、水位を常用水位に保つよう給水したうえで給水弁を閉じます。蒸気弁を閉じてドレン弁を開き、ダンパを閉じるのは最後です。
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ボイラー水を全部排出するときの取扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ボイラーに圧力が残っているうちに吹出し弁を全開にし、圧力で一気に排出する。
- ボイラー水を冷却し、圧力がないことを確かめてから、空気抜き弁などを開いて内部に空気を入れ、吹出し弁を開いて排出する。正解
- 空気抜き弁を閉じたまま排出すると、排出が速くなる。
- 排出後は、ボイラーの内部に入る前に換気をする必要はない。
- ほかのボイラーと吹出し管が共通の場合でも、連絡を遮断せずに内部の作業をしてよい。
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正しいのは「ボイラー水を冷却し、圧力がないことを確かめてから、空気抜き弁などを開いて内部に空気を入れ、吹出し弁を開いて排出する」ことです。空気を入れないと内部が負圧になり、排出が進みません。排出はボイラー水の温度が90℃以下になってから行います。内部に入るときは、冷却と換気、使用中のほかのボイラーとの管の連絡の遮断がボイラー則第34条で求められています。
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ボイラーの使用中の留意事項に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 圧力、水位、燃焼の状態を常に監視する。
- 急激な負荷の変動を与えないように努める。
- 蒸気の使用量が急に増えそうなときは、安全弁を手で開いて圧力を下げておく。正解
- 最高使用圧力を超えて圧力を上げない。
- 異状を認めたときは、直ちに必要な措置を講じる。
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誤っているのは「蒸気の使用量が急に増えそうなときは、安全弁を手で開いて圧力を下げておく」です。安全弁は圧力の異常な上昇から守るための装置で、圧力の調整には使いません。ボイラー則第25条は、作業主任者の職務として圧力・水位・燃焼状態の監視、急激な負荷変動を与えないこと、最高使用圧力を超えないこと、異状時の措置などを定めています。
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ボイラーの運転中の水位の管理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 運転中に水面計の水位がまったく動かないのは、水位が安定している良い状態である。
- 2個の水面計の水位が異なっていても、高いほうの水位を正しいものとして運転を続けてよい。
- 常用水位は、ボイラーを止めたときにだけ表示すればよい。
- 運転中の水位は常にわずかに上下しているので、水位が動かないときは水面計の連絡管の詰まりを疑う。正解
- 水位を常用水位より高く保つと、キャリオーバが起こりにくくなる。
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正しいのは「運転中の水位は常にわずかに上下しているので、水位が動かないときは水面計の連絡管の詰まりを疑う」です。2個の水面計の水位が違うときは、機能試験で原因を確かめます。常用水位はガラス水面計かその近くに現在水位と比べられるよう表示しておき(ボイラー則第28条)、高水位はキャリオーバの原因になるので避けます。
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点火前の蒸気ボイラーの弁やコックの状態として、正しいものはどれか。
- 主蒸気弁:開
- 空気抜き弁:閉
- 吹出し弁:開
- 圧力計のコック:開正解
- 水面計とボイラーの間の連絡管のコック:閉
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正しいのは「圧力計のコック:開」です。点火前は、圧力計と水面計の連絡管のコックを開けて指示を確かめられるようにし、空気抜き弁も開けて内部の空気を逃がします。吹出し弁は確実に閉じて漏れがないことを確かめ、主蒸気弁は送気を始めるまで閉じておきます。空気抜き弁を閉じるのは、蒸気が十分に出るようになってからです。
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