二級ボイラー技士「ボイラー構造規格の附属設備・附属品」の練習問題(10問)

二級ボイラー技士の「ボイラー構造規格の附属設備・附属品」(関係法令)から10問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

ボイラー構造規格の附属設備・附属品では何が問われる?

安全弁の個数と取付け、温水ボイラーの逃がし弁と安全弁の境目、圧力計の最大指示値、ガラス水面計の個数と位置、給水装置、自動制御装置、鋳鉄製ボイラーの制限と附属品が中心です。

ボイラー構造規格の附属設備・附属品で間違えやすいのはどこ?

安全弁は2個以上(50㎡以下は1個)。温水は120℃以下が逃がし弁、超えると安全弁。圧力計は最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下。水面計ガラス管の最下部は安全低水面。鋳鉄製は蒸気0.1MPa・温水0.5MPa・120℃が上限で、水道からの給水は返り管へ。

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ボイラー構造規格の附属設備・附属品をくわしく知るには?

二級の法令範囲に入る構造規格の附属品の条項を、安全弁、温水ボイラーの逃がし弁、圧力計、水面計、給水装置、自動制御装置、鋳鉄製ボイラーの順に、令和8年4月適用の改正を反映して解説します。

ボイラー構造規格の附属設備・附属品を読む

  1. 鋼製ボイラーの安全弁に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、誤っているものはどれか。

    • 蒸気ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を2個以上備えなければならない。
    • 伝熱面積50㎡以下の蒸気ボイラーは、安全弁を1個とすることができる。
    • 安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
    • 引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーの安全弁は、開放式とし、その排気をボイラー室内に放出しなければならない。正解
    • 過熱器には、過熱器の出口付近に、過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
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    誤っているのは「引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーの安全弁は、開放式とし、排気をボイラー室内に放出しなければならない」です。構造規格第62条第3項は、安全弁を密閉式の構造とするか、排気をボイラー室外の安全な場所へ導くよう求めています。安全弁2個以上(50㎡以下は1個)、直接取付けと弁軸の鉛直、過熱器出口付近の安全弁は第62条・第63条どおりです。

  2. 鋼製の温水ボイラーの逃がし弁、安全弁及び計器に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、正しいものはどれか。

    • 水の温度が120℃以下の温水ボイラーには安全弁を備え、120℃を超える温水ボイラーには逃がし弁を備えなければならない。
    • 水の温度が120℃以下の温水ボイラーには逃がし弁を備えなければならないが、容易に検査ができる位置に内部の圧力を最高使用圧力以下に保持できる逃がし管を備えたものは、この限りでない。正解
    • 水の温度が100℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。
    • 温水ボイラーには水高計を取り付けなければならず、圧力計で代えることはできない。
    • 温水ボイラーの温度計は、ボイラーの入口付近における温水の温度を表示するものでなければならない。
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    正しいのは「120℃以下の温水ボイラーには逃がし弁を備えるが、容易に検査できる位置に逃がし管を備えたものは、この限りでない」です(構造規格第65条第1項)。120℃を超えるものは安全弁が必要で、境目は100℃ではなく120℃です。水高計は圧力計で代えることができ(第67条)、温度計はボイラーの出口付近の温水の温度を表示します(第68条第2項)。

  3. 鋼製の蒸気ボイラーの圧力計に関する次の記述のうち、令和8年4月1日から適用されているボイラー構造規格に照らして、誤っているものはどれか。

    • 電子式などの圧力計は、停電の場合には機能しなくてもよい。正解
    • 圧力計は、蒸気が直接圧力計に入らないように取り付けなければならない。
    • 圧力計は、最大指示値が最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下の圧力であるものでなければならない。
    • 圧力計への連絡管は、容易に閉そくしない構造でなければならない。
    • 圧力計は、蒸気ボイラーの蒸気部、水柱管又は水柱管に至る蒸気側連絡管に取り付けなければならない。
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    誤っているのは「電子式などの圧力計は、停電の場合には機能しなくてもよい」です。令和8年4月1日適用の改正で、構造規格第66条第2項に、圧力計は停電の場合においても有効に機能するものでなければならないという規定が加わりました。取付け位置、蒸気が直接入らないこと、最大指示値1.5倍以上3倍以下、連絡管が閉そくしにくいことは同条第1項の内容です。

  4. 最高使用圧力が0.8MPaの鋼製蒸気ボイラーに取り付ける圧力計として、最大指示値がボイラー構造規格に適合するものはどれか。

    • 0.8MPa
    • 1.0MPa
    • 1.6MPa正解
    • 2.5MPa
    • 3.0MPa
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    正しいのは「1.6MPa」です。圧力計の最大指示値は最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下でなければなりません(構造規格第66条第1項)。0.8MPaの1.5倍は1.2MPa、3倍は2.4MPaなので、1.2〜2.4MPaの範囲に入るのは1.6MPaだけです。2.5MPaや3.0MPaは3倍を超え、0.8MPaや1.0MPaは1.5倍に足りません。

  5. 鋼製の蒸気ボイラーの水面測定装置及び水柱管に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、正しいものはどれか。

    • 蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く)には、ガラス水面計を1個以上取り付ければよい。
    • 最高使用圧力1MPaを超えるボイラーの水柱管は、鋳鉄製としてはならない。
    • ガラス水面計は、そのガラス管の中央部が常用水位を指示する位置に取り付けなければならない。
    • 胴の内径が1,000mm以下の蒸気ボイラーは、ガラス水面計のうち1個をガラス水面計でない水面測定装置とすることができる。
    • ガラス水面計は、そのガラス管の最下部が安全低水面を指示する位置に取り付けなければならない。正解
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    正しいのは「ガラス水面計は、そのガラス管の最下部が安全低水面を指示する位置に取り付けなければならない」です(構造規格第69条第2項)。ガラス水面計は2個以上(多管式貫流ボイラーは1個以上)が必要で、1個を他の水面測定装置にできるのは胴の内径750mm以下などの場合です。水柱管を鋳鉄製にできないのは最高使用圧力1.6MPaを超えるものです。

  6. 鋼製の蒸気ボイラーの水面測定装置とその連絡管に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、誤っているものはどれか。

    • 遠隔指示水面測定装置を2個取り付けた蒸気ボイラーは、ガラス水面計のうち1個をガラス水面計でない水面測定装置とすることができる。
    • 多管式貫流ボイラーには、ガラス水面計を1個以上取り付けなければならない。
    • 蒸気側連絡管を水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より下でなければならない。正解
    • 水側連絡管を水柱管又はボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最低水位より上であってはならない。
    • 水側連絡管は、管の途中に中高又は中低のない構造としなければならない。
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    誤っているのは「蒸気側連絡管の取付け口は、水面計で見ることができる最高水位より下でなければならない」です。構造規格第71条第3項は、蒸気側連絡管の取付け口は最高水位より下であってはならないと定めています。蒸気側は上、水側は下という位置関係です。水側連絡管の取付け口が最低水位より上であってはならないという記述は、同条第2項どおりです。

  7. 鋼製の蒸気ボイラーの給水装置等に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、正しいものはどれか。

    • 蒸気ボイラーには、最大蒸発量以上を給水することができる給水装置を備えなければならない。正解
    • 給水装置の給水管には、蒸気ボイラーから離れた位置に、給水弁及び逆止め弁を取り付けなければならない。
    • 最高使用圧力0.1MPa未満の蒸気ボイラーでも、給水管には逆止め弁を必ず取り付けなければならない。
    • 給水内管は、溶接により固定し、取り外しができない構造としなければならない。
    • 貫流ボイラーの給水管には、給水弁を取り付けてはならない。
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    正しいのは「蒸気ボイラーには、最大蒸発量以上を給水することができる給水装置を備えなければならない」です(構造規格第73条第1項)。給水弁と逆止め弁は蒸気ボイラーに近接した位置に取り付け、貫流ボイラーと最高使用圧力0.1MPa未満の蒸気ボイラーは給水弁のみとすることができます(第75条)。給水内管は取外しができる構造とします(第76条)。

  8. 鋼製ボイラーの自動制御装置に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、誤っているものはどれか。

    • 自動給水調整装置は、蒸気ボイラーごとに設けなければならない。
    • 自動給水調整装置を有する蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く)には、ボイラーごとに低水位燃料遮断装置を設けなければならない。
    • 貫流ボイラーには、ボイラーごとに、ボイラー水が不足したときに自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。
    • 燃焼安全装置は、作動用動力源が復帰したときには、自動的に遮断が解除されるものでなければならない。正解
    • 燃焼安全装置は、作動用動力源が断たれた場合に直ちに燃料の供給を遮断するものでなければならない。
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    誤っているのは「燃焼安全装置は、作動用動力源が復帰したときには、自動的に遮断が解除されるものでなければならない」です。構造規格第85条第2項第2号は、動力源が断たれている場合と復帰した場合に、自動的に遮断が解除されるものでないことを求めています。停電から戻った瞬間に燃料が出るのを防ぐためです。ほかの記述は第84条・第85条どおりです。

  9. 鋳鉄製ボイラーに関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、正しいものはどれか。

    • 圧力0.3MPaまでの蒸気ボイラーは、鋳鉄製とすることができる。
    • 温水温度が120℃を超える温水ボイラーは、鋳鉄製としてはならない。正解
    • 暖房用温水ボイラーには安全弁を備えなければならず、逃がし弁で代えることはできない。
    • 圧力0.1MPaを超える温水ボイラーには、温水温度自動制御装置を設けなければならない。
    • 給水が水道その他圧力を有する水源から供給される場合には、その水源に係る管をボイラー本体の蒸気部に取り付けなければならない。
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    正しいのは「温水温度が120℃を超える温水ボイラーは、鋳鉄製としてはならない」です(構造規格第88条第3号)。蒸気ボイラーは0.1MPaを超えて使用するものが鋳鉄製にできません。暖房用温水ボイラーには逃がし弁を備え、温水温度自動制御装置が必要なのは0.3MPaを超える温水ボイラーです。水道など圧力のある水源からの管は返り管に取り付けます(第100条)。

  10. 鋳鉄製ボイラーの附属品に関する次の記述のうち、ボイラー構造規格上、誤っているものはどれか。

    • 暖房用温水ボイラーには逃がし弁を備えなければならないが、開放型膨張タンクに通ずる逃がし管で内部の圧力を最高使用圧力以下に保持できるものを備えたものは、この限りでない。
    • 給湯用温水ボイラーには逃がし弁を備えなければならないが、給水タンクの水面以上に立ち上げた逃がし管を備えたものは、この限りでない。
    • 温水ボイラーで圧力が0.3MPaを超えるものには、温水温度が120℃を超えないように温水温度自動制御装置を設けなければならない。
    • 給水が水道その他圧力を有する水源から供給される場合には、当該水源に係る管を返り管に取り付けなければならない。
    • 鋳鉄製の蒸気ボイラーには、吹出し管を設けなくてよい。正解
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    誤っているのは「鋳鉄製の蒸気ボイラーには、吹出し管を設けなくてよい」です。構造規格第99条は、鋳鉄製の蒸気ボイラーにも、スケールなどの沈殿物を排出できる吹出し弁又は吹出しコック付きの吹出し管を備えるよう求めています。暖房用・給湯用の逃がし弁と逃がし管(第95条)、0.3MPaを超える温水ボイラーの温度制御(第98条)、返り管への給水(第100条)は条文どおりです。

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